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『マルホランド・ドライブ』…【ココイチ】例えるなら、赤と黒に分けたトランプタワーの２つを完成させた状態から虫食い算のように隠し、展開の序破急を赤（虚構）と黒（現実）を混ぜ再構成した映画。赤と黒で切り替わる二人の衣服が解読の鍵になる。

『エンド・オブ・ザ・ワールド』…【ココイチ】自殺に失敗したドッジの胸には“Sorry”と書かれた置き手紙と捨て犬があった。道中、二人と共にする捨て犬の名前“Sorry（ごめん）”が次第に“Sorry（後悔）”の意味へと変化していく。

『インサイド・マン』…【ココイチ】「嘘とか悪事ってものは必ず悪臭を放っているものだ。いくら覆い隠そうとしても悪臭は消えない」その言葉とは裏腹に正面入口から堂々と出ようとする首謀者だが、通路ですり違った女性は“それ”に思わず振り返る。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』…【ココイチ】マックスの血を輸血し生まれ変わったニュークスは、武装トレーラーを横転させて渓谷拱門を破壊。その姿は、序盤の暴徒らの襲撃に遭い横転するマックスが運転する愛車インターセプターに重なる。

『プレデター』…【ココイチ】光学迷彩により姿が見えないプレデター。だが、その視界は赤外線を探知することでのみ認識できる。後半、ダッチ少佐は泥によって立場を逆転。終盤のプレデターの真っ赤な視界に、弱者側に立つ“メタ視点”が意味をもつ。

『クール・ランニング』…【ココイチ】陸上の選考会で優勝をしていたら、ゴールの意味を順位や勝つことでしか分からなかった。ジュニアが招いた選考会での転倒と同様、ラストの転倒後こそ彼らの成長があって描かれる。「頑張れ」という言葉は純粋。

『キャピタリズム／マネーは踊る』…【ココイチ】非富裕層に経済原動力はない。だが、富裕層と同じ投票力がある。それが“一人一票の力”だ。彼らは脅威なのだ。僕らの投票力に。事実、全体票の99％が僕らで、彼ら富裕層は１％でしかないのだから。

『ホドロフスキーのDUNE』…【ココイチ】「人生では何かが近づいてきたら“イエス”と受け入れる 離れていっても“イエス”だ」「失敗したら違う道を選ぶだけだ」「できる限り大きな志を持つ」「闘うんだ 失敗しても構わない 挑戦するんだ」

『クラッシュ』…【ココイチ】グラハム（ドン・チードル）は年老いた母親の家で、腐りきった牛乳を処分する。失踪した弟の真実を母親に告げるも、すべてが裏目に出る。去り際の一言に信じることの意味が問われ、深夜の雪に埋もれた神に思いを馳せる。

『アニー』…【ココヘン】変な和訳満載。「吉祥寺の裏通りにある雑貨屋みたいな部屋だった」「はめます」「リンカーン大統領 スペースチェアで飛んでいかないで」「一発だぜ」「ナニをナニにくっつけて世界を救うんだ」

『アンノウン』…【ココイチ】秘密警察には法則があった。「質問を繰り返すと “ウソなら話が変わる” だが“真実なら変わりようがない” たとえ “ウソのような話” でも」

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』…【ココイチ】「I want you to deal with all your problems, by becoming rich.（金を稼げば すべての問題は解決する）」

『インターンシップ』…【ココイチ】「You're not gonna see that on your 4-inch screen. you got to look up.（顔を上げろ 携帯電話の画面越しでは味わえない）」

『キングスマン』…【ココイチ】少年の頃のエグジーは、スノウドームの雪山の何かに惹かれている。大人になったエグジーは、最終決戦の地である雪山の洞窟で、バックをしつつも穴奥へと進み、王女のご褒美により真を得る。ラジカセのロゴがその隠喩。

『博士と彼女のセオリー』…【ココイチ】ホーキング（エディ・レッドメイン）は家族との夕食に初めてジェーン（フェリシティ・ジョーンズ）を誘う。ホーキングの父は、ジェーンに“ムネ肉”か“モモ肉”かを尋ねる。その選択がこれからの暗喩となる。

『セッション』…【ココイチ】新品の白いＴシャツ。青、緑、赤をけしかけられた無垢の白は色彩の三原色によって、実の父とは対照的なフレッチャーの黒へと変貌させられていく。そして白いＴシャツはボロ切れとなり、もう着ることも戻ることもない。

『タイタンズを忘れない』…【ココイチ】「甘やかすことは子どものためにはならない 奪うだけだ 生きていく力を」

『紙の月』…【ココサン】梨花（宮沢りえ）の話を遮り、中国語の練習をする夫。実は言葉の意味が陰口になっている。間男と少女の頃の梨花の返済額が５万円、２万円と逆行され一致する。梨花の反芻する癖が最後の「でも だから」でカタルシスをもつ。

『ゴーン・ガール』…【ココイチ】最初のベッドシーンの回想が終わり、人生ゲームをしながら会話をするニックとマーゴ。ニックは「人生ゲームはどうやれば上がりだ？」と問いかけ、車の駒に二人目を乗せると、答えとなる“次’は乗せずに幕が上がる。

『ミュータント・タートルズ』…【ココイチ】雪山でのカーチェイス。助手席の車窓から上半身を乗り出し、撮影するエイプリル（ミーガン・フォックス）。注意するヴァーンだったが、ヒップに目が止まり「いいね しっかり撮れよ」と見惚れ、車は衝突。