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『万引き家族』 つ、辛い！上映時間中ずっと綱渡りをしているかの如き緊張感に、凄まじく疲れた。凄まじい傑作。 闇の中で身を寄せ合う弱者達の、綱渡りの家族団欒からの、そこに「正しい人々」の光が無遠慮に注がれる地獄。ささやかな希望を感じさせるラストがささやかすぎる！

『アベンジャーズ　インフィニティ・ウォー』 一晩経って落ち着いた。しかし間違いなくネタバレしない方が面白い作品なのに何を言ってもネタバレになりそうなおっかない作品である。 そして気を抜くとすごいやばいしか言葉が出て来なくなりそう。 とにかくとてつもない大傑作。

『バーフバリ 王の凱旋』 快男児バーフバリの大活劇！一作目と合わせて鑑賞。その様は正に現代の神話。劇場で観たかった。 明らかな無茶な画をスケールと熱量で押し切ってくる大娯楽作。そして王の在り方を語る切ない悲劇でもある。生まれながらの王は王でなければ死ぬしかないのだ。

『15時17分、パリ行き』 実際のテロ事件を実際に体験した人々で演じるという珍作。 三人の若者を徹底的にヒーローに見えないように撮られている。一般人が、偶然事件に居合わせ、人生の必然として行動し、やはり偶然解決する。一切英雄性が無いことが、じんわりと尊く感じるのだ。

『スリー・ビルボード』 いつも奇妙な人間模様でお馴染みのアメリカ南部に建てられた看板。何も起こらないはずがなく…… 面白い！そりゃ脚本賞とるわ。粗っぽくてアクのある三人を軸とした、少女強姦殺人事件を巡る顛末。どこか温かい苦みのある余韻。 まだ二月だけど今年ベスト級では。

『キングスマン　ゴールデン・サークル』 痛快スパイアクションコメディ第二弾！英国紳士に加えてカウボーイも登場だ！さあ世界の違法薬物使用者を救うのだ！ 相変わらず切れの良いアクションに、悪趣味で愉快なユーモア。今回は投げ縄アクションがとてもカッコステキ。楽しい！

①GOTG2 ②マイティ・ソー　バトルロイヤル ③スパイダーマン　ホームカミング ④沈黙　サイレンス ⑤バリー・シール　アメリカをはめた男 ⑥スター・ウォーズ　最後のジェダイ ⑦ザ・コンサルタント ⑧ダンケルク ⑨ベイビー・ドライ… https://t.co/Ur0rY7DiO0

『マイティ・ソー　バトルロイヤル』 シリーズ中飛び抜けた面白さ！ ヒーローが自らの拠り所を失い、そこから真のアイデンティティーを獲得するという構図はアイアンマン３やシビルウォーと同じと言える。 悲壮でありながらポップでコミカルな空気がとにかく全編面白い！楽しい！

『三度目の殺人』 証言を二転三転させ続ける被疑者に翻弄される弁護士。まさに群盲象を評す。真実など盲人には誰にも解らないのだ。あのラストは三度目の殺人の片棒を担ぐことで象に触れたと言う事だろうか。面白かった。 すっきりとしない余韻は好きだけど、少しとっ散らかった印象も。

『ダンケルク』 包囲された四十万人。生き延びようと足掻くする者達を描く。地獄のように面白かった。 徹底的に兵士達の目線で描かれ、滅茶苦茶な時制もあって全容を把握することすら困難。その混迷した感覚が戦場の混乱とリンクするようだ。 時々ふと現れる神話的な光景が奇妙に美しい。

『ワンダーウーマン』 知られざる島からやってきた最強の女！DCエクステンデッド・ユニバースに（やっと）傑作が生まれた。 ヒーロー映画であり戦争映画でありロマンス映画であり神話でもある。痛快であり切なくもある。とにかくダイアナが魅力的。ビジュアルもキャラも強さも。

『ベイビー・ドライバー』 常に音楽と共に裏社会に生きる寡黙な若き天才ドライバーが、一人の女性に恋をする。 いやー良かった！街中の色々な音が音楽と一体となっていく演出ってのがあるが、それが日常パートからカーチェイスや銃撃戦にまで盛り込まれて滅茶苦茶格好いい。

『パワーレンジャー』 ハリウッド映画版スーパー戦隊！ 内容は戦隊モノの第一話三十分を二時間に引き伸ばして空いた一時間半をブレックファストクラブで埋めたというような具合。学園青春映画としては面白いがヒーロー映画を期待するとやや食い足りない印象。好きだけどね。

『戦慄怪奇ファイル　コワすぎ！最終章』 前から気になってたシリーズ。１から一気に完走したけどおもすれーなこれは。シリーズの全作品で、ある種の枠から一歩ずつはみ出して、終盤すべてに意味をもたせる構成の妙。 なにより怪奇モノ世界観として非常に良い塩梅で私にストライクだった。

『ジーサンズ　はじめての強盗』 金無し職無し余命も無し。どん底の若者は悲惨だが、どん底の老人も中々の絶望感である。そんな年金を取り上げられた老人三人組が奮起する。口の上手い金融屋に一矢報いる全編軽快に綴られるクライムコメディ。面白い。

『LOGAN ローガン』 全てを失いゆく男が最後に得たもの。ヒーローによるグラントリノ。ウルヴァリンシリーズなのに傑作である。 行く先々で死体の山。持て余す情動を秘める事しかできず心が腐り、体さえも壊れていく破滅的な佇まいが胸に刺さる。ラストの『Ｘ』に目頭が熱くなる。

『ドラゴン×マッハ！』 ちょっと何この連携攻撃カッコ素敵すぎないですか？ キレキレ格闘アクションに、ひたすらシビれる。カメラも面白い動きをしてくれて嬉しい。すれ違いにすれ違いが重なるドラマパートもしっかり面白い。 トニー・ジャー主演で久しぶりに面白かった気がするぞぅ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー　リミックス』 うっわ面白れえ。前作は正直それなりの印象だったのだけど、今作は大満足。ヨンドゥ＆ロケットによる船内無双が最高に痛快でお気に入り。 銀河の危機にいくつもの家族問題を綺麗に盛り込んで一緒に解決していく手際が非常に上手い。

『メッセージ』 空から１２枚のばかうけが降りてきて、言語学者が関節のあるタコとの対話を試みる。人間と全く接点の無い異質な知性体とのコミュニケーションを描くＳＦ映画の傑作。 緊迫した状況が流れるのと並行して、流れていた主人公の回想の意味が反転する瞬間の快楽が溜まらん。

『BLAME!』 暴走した管理システムによって都市が増改築し続ける遠未来。システムへのアクセス権限を求めて彷徨う探索者・霧亥がとある集落に現れる。 結構な分解再構築がなされて、上手く纏めている。視点人物をづるにしたのが良いのかも。 重力子放射線射出装置の閃光に燃える。