kiruria281

ストーリーや伏線を広げすぎて回収に失敗する映画は多いが、この映画は器用にも全て収束させている。それでいてどのストーリーも手抜きせず面白い。ここまで脚本がしっかりしている映画はそうそうない。『スナッチ』#movie

観ている最中はストーリーへの没入感が強く、素直に鑑賞できる。しかしながら後で見直してみると、ミステリーやサスペンスとしては致命的な欠陥が序盤からあるので、あくまで勢い任せで観ないとキツイ映画。『フライト・ゲーム』#movie

始めは計画に穴や不備があるところが、いかにも犯罪には素人の夫婦っぽくてある意味リアルでよかったのだが、終盤の展開の素人脱却がいきなりすぎるので、若干ご都合主義的なのでプラマイゼロな印象。『パーフェクト・プラン』#movie

キングコングの戦いなど、映像面に関しては迫力があり、素直に楽しめる。一方で人間サイドのストーリーや登場人物の動向及び人物像の掘り下げがあまりに雑な作りで、狂言回しにもなっていない。『キングコング：髑髏島の巨神』#movie

冒険物なのかファンタジーなのかホラーなのか判断に困る。色々と要素を詰め込んで軸をぶれさせる割にはどれもパッとせず、中途半端に終わるので、最後まで付き合っても印象に残る点が少ない。『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』#movie

サスペンス要素の部分はしっかりとしている点は高評価。しかし、肝心の基盤たるSF要素が主題主軸と絡んでおらず、部隊が宇宙であるべき必然性が見いだせない。なんちゃってハードSFな部分が多いのも頭痛ポイント。『アド・アストラ』#movie

及第点。コメディとして笑いのポイントは押さえ、ストーリーやコメディ以外の要素も概ね悪くない。しかしながら肝心のコメディ部分が "ここが笑い所" と露骨で、ストーリーに自然に絡んでいるとは言い難い。『引っ越し大名！』#movie

基本はハードSFでこだわり抜いており、そしてFの部分はストーリーとの釣り合いやFである必要性がきちんと示されている。ストーリーそのものや映像面も遜色なく、なかなかない良SF映画。『インターステラー』#movie

怪獣を最大限画面に露出し、各々の特徴を捉えた素晴らしい作風の映画。また人間ドラマは最低限に抑えた物の、決して蔑ろやいい加減と言う訳ではなく、きちんと仕上がっている。『ゴジラ　キング・オブ・モンスターズ』#movie

俳優の演技は非常に素晴らしく、内容に引き込まれるのだが、人物の面白さと、何をしてきたかと言うのを脚本上で十分に生かし切っていないのが難点。特に人物の心変わりの描写が不十分。『LBJ ケネディの意志を継いだ男』#movie

単なるダークヒーローものではないのは、一番スポットの当たる主人公と敵だけではなく、周りの一般人にもスポットを当てている事。映画が出す問いかけは、観客である我々に対する問いかけでもあり、非常に重い。『ダークナイト』#movie

全体的にはコミカルな印象だが、自らのスタイルを曲げずに成長していく主人公が素晴らしく、ストーリーの軸がかなりしっかりしている。CGアニメーションによるアクションも素晴らしく、しっかりとした作品。『カンフー・パンダ』#movie

CGだけは綺麗なディザスター映画のごった煮という印象で、しかもこの数年似たようなものばかり見てきたので見流すにしても飽きる。勿論ストーリーやSF考証は二の次三の次。映像作品程度の出来。『ジオストーム』#movie

設定はファンタジー的だが中身は濃密で、しかも作りこまれている。見かけでは分かりにくいが大人の鑑賞にも十分耐えるレベル。ただしょっぱなの掴みがイマイチなのだけが難点。『くもりときどきミートボール』#movie

設定はそこそこで、ストーリー展開は普通。確かに途中の登場人物の心理変化は面白いが、終盤の展開とオチがどうにもご都合主義的で大味。良い点と悪い点のどちらも大幅にぶれている。『クリミナル 2人の記憶を持つ男』#movie

エイリアンを出す必然性が無く、時系列を細かく切り替える演出は意味をなさず、作品のテーマはありきたりで、オチもバットエンドを履き違えたよう。悪い意味で時間が長く感じられる。『エイリネイト　侵略地区』#movie

ストーリーがそれほど複雑怪奇ではないので、分かりやすい反面深みや捻りがない。アクションはそれなりに頑張っているので、及第点くらいの映画ではあるが、ストーリーに期待すると失敗する。『ザ・パッケージ　暴かれた陰謀』#movie

人気だけで続編を作ると悪くなる典型。前2作と方向性を変えたはいいが、下ネタだらけで元の軸を見失っているようでは続編を作る意味がない。ギャグそのものもサムい出来で全く良くない。『トランザム7000　PART 3』#movie

よくあるタイプの続編なので、焼き増し感が強い。良い点も悪い点も前作を引きずっているので、前作と今作を分けて記憶には残りにくい。大味な作りだが映像は悪くない。『トランザム7000VS激突パトカー軍団』#movie

期待よりは良い仕上がり。ただ途中でマンネリに陥ってしまう事が残念で、良い評価は下せない。じっくり腰を据えてみる程ではないが、見流す分には十分な作りなので悪い評価にもならない。『トランザム7000』#movie