三代目襲名

『三代目襲名』鑑賞。冒頭から吉本興業（名前は変えてある）も絡む荒事から始まり、スキャンダラスな興味をまず引く。前作よりやや実録よりになっているが、コンプレックスなど内省的な部分に踏み込んだり、作品としてのまとまりもある。拡大路線に入る自作が製作できなかったのが、とても惜しい。

『三代目襲名』つづき。実名実録モノでありつつも、任侠映画のテイストもしっかり残し、善悪の揺れについてもいい塩梅。当時の青年にとって出征コンプレックスは相当キツかったのだろうなと、「丑三つの村」を振り返りつつ感じるなど。

『三代目襲名』を観て感じたのだけれど、ハリウッド映画が差別のもんだいに踏み込んで行くのに対し、邦画はどんどん蓋をしまくる方向であることが気になってみたり。諸事情を孕む本作ですが、映画としてちゃんと面白い！まずはそこ！

祝・芸能生活50周年 安藤昇伝説＠シネマヴェーラにて『三代目襲名』鑑賞。安藤昇はサッと風のように登場し、去って行くボンノ役。渡瀬恒彦の一途な片恋っぷりに胸熱。公民権と誇りと移民もんだいと。ベタだけど濡れた仔犬を拾い上げる健さんに萌え。

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『三代目襲名』「山口組三代目」続編｡当然実名表記｡夫人演じる松尾嘉代が弐作目でえらい老けはった､川合伸旺の「悪代官」が妙に印象に｡自伝で名前的にもしゃぁないんは解るがもっと泥臭い描写でも良いような｡しかし渡瀬が後の若頭は解るがその途中で青木はんに替わるんじゃろ…大任過ぎねぇかい？