カオス

『カオス』中田秀夫監督得意のホラーかと思ったら、松本清張風の男女のドロドロ・サスペンスだった。原作がヘボなのか、お話は犯罪ものとしては薄っぺらなＢ級作品なのが残念。当時24歳の中谷美紀がとにかく美しく、見所はそこだけ。

『カオス』ドラマっぽい。中田秀夫のセンスがちょっぴり残っていた頃の作品。トリック自体は面白いけど後半がなあ…ストックホルム症候群ってわけでもないし。あと重要な回想シーンで、大雨が降ってる設定なのに空が青空という雑さで幻滅しました。

『カオス』ヒッチコックを模した前半は傑作、後半は物語説明に足を取られてすっ転んでいる。役者が皆良いだけに惜しい。中谷美紀の魅力はたっぷり味わえる。