渚のシンドバッド

『渚のシンドバッド』名画座で観賞！さすが橋口監督、ゲイのリアルな描写がすばらしい！浜崎あゆみってこのまま女優になってたら歌手になってるより成功してた気がする( ￣_￣)

『渚のシンドバッド』1995年公開当時、すなわちゲイよりレズ・ホモという用語が一般的だった時代に見たかったというのが素直な感想だ。『ぐるり』や『ハッシュ』同様、魅力的なシーンが多く説明台詞が少ないために映画的な感動はあるのだが…。

『渚のシンドバッド』執拗な長回しや高校のリアルな描写など橋口亮輔の強靭な演出力を堪能する。『ぐるりのこと』『ハッシュ』と観てきたが彼の作品で一番良かった。素晴らしい青春映画。

物語やキャラクターにはやはり違和感が残る。ただし不快感ではない。性別と性＝セクシュアリティに悩む男性カップルと彼らを架橋する心と性＝セックスで傷ついた女性からなる三者関係はまさに幼さからくる破綻も含め高校生版『ハッシュ』である。