ジョージアの古い歌

オタール・イオセリアーニ『ジョージアの古い歌』地域の人々が家などを背景として、動かずに睨むようにカメラを直視するショットが何度も挟まれる。被写体がカメラに慣れていないことから生まれただろうこのショットこそがこの短編のメッセージのよ… https://t.co/4XQtNwGn9J

『ジョージアの古い歌』 Dzveli Kartuli Simghera 監督　オタール•イオセリアーニ 1968 ジョージア

『ジョージアの古い歌』、見た。ジョージア独特の多声合唱は男声合唱だが、サメグレロのパートだけ女性と思しき声が聞こえた。画面には映らない。外国人からすると大きな発見に思われるので、ぜひ映像も記録してほしかったが、タブーなのだろうか。音だけでも収めることに成功した、ということなのか。

『ジョージアの古い歌』 スヴァネティ、サメグレロ、グリア、カヘティの４地域の伝統合唱を軸にジョージアの風景、人々、伝統文化を描き出す 男性合唱のイメージが強いジョージアのポリフォニーですが、本作オープニングとサメグレロでは女性合唱もしっかり紹介されていました

イオセリアーニ映画祭「ジョージアの古い歌」も昨年岩波ホールでのジョージア映画祭で観たばかりの映画。ジョージアには男性の多声合唱が伝統芸能として伝わっていて､いくつかの地区毎に厳格な規則があると冒頭の字幕で説明されますが､それがどんな規則なのかをイオセリアーニが解説するはずがなく→

本日のイオセリアーニ。 『ジョージアの古い歌』 文化人類学的な記録映画だけれど、わたしには歌の違いなんて分からないけど、記録された４つの地方のそれぞれの特色はよく分かった。まさにコンテの力、サイレント映画的な技術がまざまざ。記録映画のはずが映画的すぎる。

あ、そういえば「ジョージアの古い歌」はスヴァネティ、サメグレロ、グリア、カヘティの4地方が紹介されていて、グリアかカヘティか忘れたけれど、ニコ・ピロスマニの絵画に出てくるメロンかと思ったらじつはパン（反り返った薄いやつ）ぽいのを焼いている映像がありました。

「ジョージアの古い歌」 https://t.co/SsWtiJByeM